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蔵元日記・酒逢話冗(しゅほうわじょう)

 
  2008年05月11日 (日)
 母の日に [蔵元寄り道日記]  入力者: 尾畑留美子
5月11日、母の日であります。
昨日、母の日に先立って、プリザーブド・フラワーのアレンジメント教室に参加してきました。
プリザーブド・フラワーとは、生花に特殊な加工を施して
生花ならではのフレッシュな触り心地と、きれいな発色を楽しめる
花のことです。湿気や直射日光を避ければ、約3〜4年は
そのままの美しい姿を保つのだそうです。
最近は花屋さんでも見かけることがありますので、ご存じの方も
多いかとおもいます。
ちょっと高価ですが、鮮やかな色の花が小箱に詰められた様子は
宝石箱を思わせて人気も急上昇中のようです。

で、写真のアレンジメントは私が作ったものです。
昨日の教室は、佐渡出身で東京でフラワーアレンジメントをなさっている藤原留美子さんの主催です。
丁寧にわかりやすく教えて頂き、初心者の私にも無事仕上げることが出来ました。

プリザーブドフラワーは、それぞれの花の持つ形や色の特徴がより際立ち、そのままの生花のフレッシュさとはまた一味違う艶やかな魅力を感じます。今度は「和」を思わせる花で挑戦してみたいと思いました。

「母の日」、素敵な花と一緒にミニサイズの華やかなで軽快な飲み口の大吟醸をプレゼントするのも良いかもしれませんね。
 
 
  2008年05月10日 (土)
 越淡麗の田植え [佐渡の蔵元日記]  入力者: 尾畑留美子
五月晴れの空の下、越淡麗の稲です。
穂がとてもきれいな緑色でしょう!!
言わずもがな、「越淡麗」とは日本の二大酒米「五百万石」と「山田錦」を掛け合わせた新潟独自の酒米です。
うちでも「越淡麗」でお酒を仕込んでいまして、来年の今頃には
このお米がおいし〜いお酒になるのです。
写真はその「越淡麗」、コシタンちゃんが今年も田植えの季節を迎え、
田んぼの脇に鎮座している様子でございます。ちなみにこの写真、
別に斜めに撮ったのではありません。稲も車も傾斜しているのです。

佐渡のゴールデン・ウィークから5月半ばにかけては、毎年田植えの季節でもあります。
農道ではあちこちに軽トラックが止まっていて、家族総出の田植えの風景が見られて、とてものどかな雰囲気です。

そしてもう一つのこの時期の風物詩が、農道を我が物顔で渡る毛虫クンです。最初に見たときには結構驚きましたけど、最近はこの毛虫クンたちの集団横断を見かけると、「春になったなぁ〜」なんて思うようになりました。
毛虫クン達、車に気をつけてね!


「越淡麗」
(下記、NHK新潟ラジオ「朝の随想」2006年7月6日放送より)

日本に酒が誕生したのはいつでしょう。
諸説ありますが、有力なのは「口噛酒(くちかみのさけ)」が日本最古の酒の原型だったという説です。
この「口噛酒」は、文字通り、米を噛んで出来た酒です。
米の澱粉や唾液の酵素、自然に浮遊している酵素などが作用してアルコールになるのですが、そんな理屈は横に置いて、この日本初の酒を発見した人はさぞ驚いたことと思います。”米が酒になった”のですから。

さて、その古来の発見は受け継がれ、今も酒は米からできています。
この米は、普段私たちが食べる米とは違う、「酒造好適米」と言われる酒米です。
酒米は、日本酒に使う場合に普通玄米の70%位まで磨きます。
特定名称酒と言われるものになると玄米の60%から35%まで磨きます。これは、米のタンパク質や脂肪などを取り除き、中心部分のデンプンをより多く使うためです。

新潟県には独自に開発した「五百万石」という優秀な酒米があります。これで造った酒は後味の軽い、淡麗ですっきりとしたタイプになるので、新潟清酒躍進の立役者として大活躍しています。
一方、兵庫県などで栽培される酒米として「山田錦」があります。
この品種は五百万石とは対照的に、深みのある味の酒に定評があります。この二つは今では日本酒界の二大酒米として君臨しています。
そんな五百万石ですが、実は苦手とするところがあります。
高度に精米した場合、米が砕けやすいという性質があるのです。
そのため、新潟の酒でも、一部の特別な酒には他県産のものを用いる場合があるのです。

この問題を解決すべく、構想18年をかけて開発を進めてきたのが、「越淡麗」という新しい酒米です。越淡麗で作った酒は、五百万石のすっきり淡麗な味わいと、山田錦の膨らみのある味わいを併せ持ち、今までの新潟清酒に新たなタイプが加わることになります。
血筋の良さを感じさせるこの米ですが、その反面、栽培面では歓迎されない特性もあります。背が高く倒れやすく病気に弱いという特性です。けれども、同様の欠点を持つコシヒカリの栽培技術を持つ新潟県では、これは致命的な弱点ではありません。
実際、日本一の越淡麗を栽培し、日本一の酒を造りたい、と志を抱く生産者も出ています。

原料、技術、酒造環境、すべてを新潟で簡潔する「オール新潟清酒」のより豊かな未来に向けて、さらなる挑戦は続いています。
酒という伝統の文化であればこそ、「新潟淡麗」は進化していくのです。
 
 
  2008年05月03日 (土)
蔵で兜をお披露目 [佐渡の蔵元日記]  入力者: 尾畑留美子
晴天が続くゴールデン・ウィークの佐渡島です。
家族連れのご旅行や、里帰りのご家族で賑わっています。
やはり小さなお子様が大自然の中で元気に飛び回っている姿は
良いものです。

さて、うちの蔵でも同様にご家族連れのお姿が増えるシーズンでも
あります。
特に毎年ゴールデン・ウィークの連休は5月5日の子供の日があるので、蔵で兜を飾って皆さんにご覧頂いています。
この部屋は宝石の粉で描いた朱鷺の絵や素晴らしい書も飾って
ありますので、お酒のご試飲の合間にゆっくりご覧頂くのも
良いかと思います(*都合により閉めていることがあります)。
運転手さんや未成年の方も、そんな目の保養を楽しんで頂けるかと
思います。

明日の「子供の日」を前に、今日もたくさんのお子様連れの御家族が
ご来蔵下さり、とても活気に満ちた一日でした。
タンクのお酒にもそのエネルギーが伝わっていることと思います。

”わんぱく小僧”なんて言葉、日本ではとんと聞かなくなりました
けど、たまには田舎の空気をたっぷり吸って元気な”わんぱく小僧”
ぶりを発揮してもらうのも良いですね。
 
 
  2008年04月29日 (火)
ゴールデン・ウィークは佐渡に来いっちゃ! [佐渡の蔵元日記]  入力者: 尾畑留美子


今日は祝日。連休ではないですけど、やっぱりゴールデン・ウィークが始まったな、という感じがしますね。お天気も快晴です!
去年に比べると連休が短いせいか国外への旅行者は減少したようですが、その分「日本再発見の旅」にお出かけの方も多いのではないでしょうか。

当蔵は年中無休なので、今日は私も出社していますが、
この陽気なので午前中はお酒の香がふんわり漂ってくる駐車場でしばらくぼ〜っとしておりました。思えば贅沢なものですね。

先日、ある神社に行ったのですが、穏やかな陽光の下、花々が満開で水芭蕉も見頃。”旬な自然”に触れて、その夜のお酒は一段と美味!
何せ蔵なもので、そこここに”旬なお酒”があるもので、つい手が伸びてしまうのであります・・・。
これもやはり贅沢な”旬”の楽しみ方と言えますが、佐渡ならではの贅沢ということでお許しを(笑)。

そして午後も引き続き良いお天気なので、「真野鶴・辛口吟醸」をぶら下げて近くの海辺に散歩してまいりました。
凪一つない静かできれいな海です!
ここはドッグにもなっていて、たくさんクルーザーやモーターボートが
止めてあります。
最近は海釣りはもちろんですが、川釣りで佐渡にお見えになる方も
多いです。佐渡の川釣り、ご存じでした?
年に5回以上もいらっしゃる常連さんもいる日本海側の名所なのです。ダイビングスポットもありますし、佐渡の海、なかなか穴場ですよ!

さて、今年のゴールデン・ウィークの本番はやはり後半でしょう。
もうお出かけの予定はお決まりでしょうか?

もしまだ未定の方は、佐渡にお越しになってみませんか?
新緑のきれいなこの季節、きっといつもと違う空気に包まれます。
”旬の自然”を味わった後は、当蔵で酒蔵探訪もお楽しみ下さい。
”旬のお酒”をたくさん揃えておりますので、おいしい空気の後はおいしいお酒で体を満たして下さいませ。

ではでは皆様、「佐渡に来いっちゃ!」です!!
 
 
  2008年04月28日 (月)
 アルゼンチンとシアトルからの客人 [佐渡の蔵元日記]  入力者: 尾畑留美子
4月25日、少し肌寒く感じる佐渡島に、アルゼンチンとアメリカからお客様がいらっしゃいました。
お一人はアルゼンチンのブエノスアイレスから。
もうお一人はアメリカのシアトルからのお目見えです。
お二人とも出身地は同じミシシッピーで、さらにお名前がマットさん!
そんな偶然もあるのですね。

佐渡の船着場から車で蔵にご案内することおよそ30分。
この日は少し肌寒かったので、薄着のお二人が心配だったのですが、
シアトルのマットさん曰く、「新潟はシアトルに感じが似てますね」とのお言葉で全く意に介する様子もありません。
私も昔シアトルに旅行で行ったことがあるので、坂の多い街並みや天気、某コーヒーメーカーや映画「Sleepless in Seattle」の話などをしているうちにあっという間に蔵に到着です。
(本当は途中で「越淡麗」の田圃を見てもらおうと、いつもと違う細道に入っていったら迷ってしまいました・・・汗)

残念ながら造りの作業は終わってしまったのですが、せっかくなので蔵の中をご案内させて頂きました。お酒を勉強しているということもあって、なかなか酒造りにはお詳しいお二人。飛んでくる質問も通なものばかりで、思わず「新潟清酒達人検定」の受験をすすめたくなってしまいました!(残念ながら、英語の試験はないのですけど・・・)

日本酒とワインの共通する部分や、逆に日本酒ならではの風習や造りなどにも言及しつつ、我が小さな手造り蔵をくまなく(?)ご案内し、その後はいよいよお酒のティスティングです。

(つづく)


 

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